おしゃれにArchLinux

懐かしの「りぬーめも」

以前書いていたブログ「りぬーめも Arch Linux on S101」を見返してみると、Arch Linuxを使い始めたのは2009年の４月頃の様ですが、ブログの言い回しや内容が黒歴史的で割と恥ずかしかったりします。

ここで、「りぬーめも」の「りぬー」とは、Linuxの事です。

「Linux」の読み方について、今の日本では「リナックス」が定番になっているように思います。しかし、昔は「Linux」の読み方に正解があったわけでは無く（「Linux」の読み方）、その人によって呼び方は異なっていました。特に、Linux生みの親であるリヌースさん本人の肉声音の通り、「リヌックス」と呼んでいる人も多かった気がします。私がLinuxを使い始めた頃（前世紀末）、Linux使いの一人が、いつもLinuxの事を愛着を込めて「りぬー」と呼んでいたので、「りぬーと呼ぶのが通っぽいのかっ！？」と思い込み、まだ青かった私はそう呼ぶようになっていました。まぁ、今ではそんな風に呼んでいる人やそんな風に表記されているのは見たたことがないので、ブログタイトルからして黒歴史っぽいわけです。

さて、「りぬーめも」に登場するS101とは、2008年の秋ごろASUSが発売したEee PC S101というノートパソコンです。当時100ドルPCという安価なノートＰＣが流行っていた中で、S101は、安価なのに、薄くて軽く、Wi-Fiだけでなく、SSDまで備え、その上で、スタイリッシュでおしゃれなパソコンとして、その筋では一世を風靡していました。多分パソコン史上に残る名器です！！

「りぬーめも」ブログの投稿自体は、2014年10月頃、arch Linuxシステム上で、TopCoderというプログラムコンテストに参加している記事を書いた後、更新しなくなってしまいました。実はこの頃に、おしゃれなMacBook Airを手に入れてしまい、「おしゃれ」という単語がマイブームになって「おしゃプロ」を書き始めたので、「りぬーめも」は放置状態になってしまいました。それでも、中の人である私は、S101でのarch linux環境を割と使い続けていたのですが、数年前のArchLinuxの32bit版のサポート終了の頃から立ち上げることが少なくなりました。

Arch Linux

Arch Linux, a lightweight and flexible Linux® distribution that tries to Keep It Simple.

archlinux.orgでは、上の様に紹介されています。

昔からそうなんですが、何故かLinuxを使う人は、simple とか light というキーワードが好きですよね。

しかし、Arch Linuxの原則である「arch way」に謳われている「simplicity」とは、漠然と物事について「単純であれ」と言っているわけではありません。ディストリビューションに組み込まれるパッケージの扱い方についての選択の方向性の話をしているだけです。ですから、Arch Linuxのシステム構築において、自分の好きなように好きなだけ複雑な環境を作ってもarch wayには反することは無いですし、逆に、好きなだけ複雑に組み立てることができるように、その各要素となる各パッケージの作成指針をシンプルにしているんだと思っています。

また、Arch Linuxのベースインストールが終わった状態を「ミニマム」という単語で把握すると共に、これを「ミニマリスト」という流行りの単語に結び付けることで、「ミニマリストの俺様は Arch Linux しか使えない体になりました」的な事を言う人も見かけますが、意識高い「系」的要素がプンプンです。

確かに、必要最低限の選択をするのは勝手ですが、今ちょこっとWebで確認した限りでも、Arch Linuxのパッケージ数は公式で11,050個、AURで64,711個という、合計7万5千個もの膨大な選択肢を用意してくれています。ミニマリストも良いですが、あれこれやってればすぐに他のディストリビューションでは無しえない程の「ゴミ屋敷」にしてしまうことだってArch Linuxでは出来るに違いありません。

そして、それが楽しいのがarchlinuxなのです。

まぁ、僕の認識も間違っているかもしれませんが、archlinuxはLinuxシステムを趣味で触るにはもっとも楽しいディストリビューションだと感じています。