ArchLinuxにXorgを最小限インストールしておしゃれにxmonadする
ArchLinuxのインストールをしていて、X関連の設定になった時、 GNOMEやKDEをいれるだけなら、一瞬で終わるのですが、 自分で好きなようにXの起動から設定しようとする場合、 やらないといけないことが細々と多いのと、環境が整っていない中での設定作業とで 結構ストレスを感じますよね。
そこで、ArchLinux最速おしゃれインストール第2段、Xorg編!!
このノートは、俺々式Xorg構築手順の確認メモです。 デスクトップ環境を利用せず、startxやLightDMでウィンドマネージャを起動する方法の紹介で、 ウィンドマネージャは僕のお気に入りxmonadでインストールを進めています。 しかし、ウィンドマネージャの設定自体のノートではないので、 xmonadに限らず、DEを利用しないで好きなウィンドマネージャを起動してXを利用する際の参考にして下さい。
尚、archlinux自体のインストールは、「Arch Linux をおしゃれに最速インストール」を参照して下さい。
Xorgのインストール
Xorgを動かすために必要となるパッケージをインストールします。 また、最初にXの起動のテストを行うために、twmというXorgに付属のウィンドマネージャ関連のインストールします。 パッケージ、及び、グループの一覧は以下の通り。
- xorg
- xorg-xinit
- xf86-video-intel
- xterm
- xorg-twm
- xorg-xclock
- xorg-fonts-misc
グラフィックカードがintel以外の場合は、「Driver installation(arch wiki)」を参照して下さい。
次のコマンドで、xorg等をインストールします。 選択肢はallと答えればOK。
$ sudo pacman -S xorg xorg-xinit xf86-video-intel
続けて、twm関連のパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S xterm xorg-twm xorg-xclock xorg-fonts-misc
インストールが完了したら、まずは、startxコマンドでXが立ち上がることを確認します。
$ startx
twmというウィンドマネージャが起動されるのを確認します。 3つのxtermの内一つがexecで起動されているので、それを終了するとコンソールに戻ることが出来ます。 この時点でXが立ち上がらない場合は、「Xorg(ArchWiki)」で検証しましょう。
startxの基本
startxは、Xを手動で立ち上げるためのプログラムで、 .xinitrcというスクリプトを使って立ち上げの手順を指示できます。
startxコマンドは、
ホームディレクトリの.xinitrcを読み込んで実行しますが、これが無い場合には、
システム側の/etc/X11/xinit/xinitrc
が読まれます。
先にstartxを実行した時にtwmが起動されたのは、デフォルトの挙動としてシステムのファイルで指示されているからです。
まずは、システムのxinitrcファイルをホームディレクトリにコピーして自分用の設定の雛形として利用しましょう。
$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
このファイルに目を通すと、 Xmodmap、Xresourcesと呼ばれる設定ファイルを読み込む処理、 及び、/etc/X11/xinit/xinitrc.d/以下のスクリプトの読み込みを行う処理があることが把握できます。 これらは、Xの立ち上げ時に読み込まれる典型的なファイルであり、そのまま触らずにおいておきます。
その後にtwm起動に関する以下のような記述があります。
.....
twm &
xclock -geometry 50x50-1+1 &
xterm -geometry 80x50+494+51 &
xterm -geometry 80x20+494-0 &
exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
ここでは、twmから始まる行以降を削除し、次のように書き換えて下さい。
# auto start
xterm &
# window manager
exec twm
「# auto start」の項目には、 X実行時に実行しておきたい処理を書いておきます。。 通常のXアプリは、バックグラウンドで実行するように行末に&をつけましょう(つけないと、そのアプリを終了するまで次の行を実行しないので、処理がそこで止まってしまいます)。
一方、「# window manager」の項目で、 window managerを起動するコマンドを書きます。 execはつけてもつけなくてもどちらでもOKです。
.xinitrcの書き換えが完了したら、startxを実行して下さい。
$ startx
ここまでの作業が完了すれば、 後は、いつでも.xinitrcのウィンドマネージャ部分を書き換えるだけで、 自分の好きなウィンドマネージャを実行できるようになっています。
今、実行されているtwmは、背景を左クリックすればメニューが出ます。 メニューの「Exit」を選択するとtwmが終了して、Xも終了し、 コンソールに戻ることが出来ます。
xmonadのインストール
xmonadを利用するには最低限、以下のパッケージのインストールが必要になります。
- xmonad
- xmonad-conrib
- dmenu
- xterm
- xorg-xmessage
dmenuとxtermはxmonadの初期設定のランチャーとターミナルなので、必ずインストールして下さい。 また、エラーメッセージを見れるように、xmessegeも入れておきましょう。 以下のコマンドで、必要パッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S xmonad xmonad-contrib dmenu xterm xorg-xmessage
xmonadの起動
xmonadをウィンドマネージャーとしてXを起動するために、.xinircのウィンドマネージャ起動コマンドを書きまえます。
# auto start
xterm &
# window manager
exec xmonad
startxコマンドを使って、Xを立ち上げます。 xmonadが初めてという方は、「xmonadの始め方」に目を通してから起動して下さい。
ここの.xinitrcでは、起動時からxtermが一つ立ちあがるので、「立ち上げても画面が変わらなくてわからない」ということはありません。 基本的なキー操作として、「Alt + Shift + Enter」でxterm起動、「Alt + Shift + q」でxmonad終了です。 ここでは、一旦、xmonadを終了して、コンソールに戻れることを確認して下さい。
背景の設定
背景を設定してxmonadの起動がひと目でわかるようにします。 次のコマンドで、nitrogen、archlinux-wallpaperパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S nitrogen arhclinux-wallpaper
インストールが完了したら、startxでXを立ち上げてから、nitrogenコマンドを実行します。
$ nitrogen
windowが開いたら、右下の「Preferences」ボタンを押します。
真ん中にダイアログが現れるので、下にある「add」ボタンを押して、
背景用画像が入っているディレクトリを選択して「select」ボタンを押しましょう。
一緒にインストールしたarchlinux-wallpaperパッケージは、
/usr/share/backgrounds/archlinux/
以下にあります。
ディレクトリを登録すると、windowで画像の一覧を見ることが出来るようになります。 好きな画像を選択して、「Apply」ボタンをおすと、背景に設定されます。 この時、左のボタンメニューで画像をどの様に貼り付けるかを調整することが出来ます。
背景の設定が完了したら、xinitrcに次の一行を追加しておきましょう。 起動時に前回と同じ背景を設定してくれます (最初のxtermの起動はもういらないでしょう)。
# auto start
nitrogen --restore &
# window manager
exec xmonad
Xリソースでxtermの設定
次に、xtermの字が小さくて使いづらいと思いますので、以下の設定を行っておきましょう。 設定の前に先ず次のコマンドでFira Codeというフォントパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S ttf-fira-code
それから、ホームディレクトリに.Xresourcesというファイルを用意します。
$ vim ~/.Xresources
.Xresourcesの内容を以下のようなものにします。 リソース名の大文字小文字は要注意です(間違いに気が付かずハマりやすい)。
! xterm setting
xterm*faceName: Fira Code:size=14:antialias=true
xterm*reverseVideo: true
.XresourcesファイルではXリソースというものを定義しています。 そして、xtermの設定は、このXリソースを使って設定されます。 普段使うアプリでXリソースで設定されるものとしてはurxvtがあります。
Xリーソースは、次のようにxrdbコマンドでファイルを読み込むことで、その設定を反映させます。
$ xrdb -merge ~/.Xresources
.xinitrcの前半部分をみると、このxrdbコマンドがあることを確認できます。 つまり、~/.Xresourcesというファイル名のファイルににXリソースの定義を書いておけば、 startxを実行するとセッションごとに自動的にXリソースのカスタム定義を読み込んでくれます。
では、改めて、Xを立ち上げてみましょう。 xtermを呼び出した時に、文字が大きくなって背景色が黒になっていれば、設定は成功です。 うまく行かない場合は、コンソールにエラーが出てないか、ファイル名、設定の文字等の綴が間違っていないかを確認しましょう。
X上で作業を快適に進めるための準備
上記の項目までで、xmonad自体のインストールは完了し、起動も行えるようになりました。 しかし、まだ、ウィンドマネージャがインストールできただけで、DEの場合と異なり、 自分でインストールしたもの以外のXアプリケーションは何も入っていないません。 これは、実際、思った以上に不便です。 そこで、X上での作業を進めて行く上で ストレスにならない程度の最低限必要なパッケージを入れましょう。
まず、最優先は、日本語も読むことが出来るwebブラウザです。 次に、X上でもコピーアンドペーストが初めから出来るターミナルエミュレーターです。 これらはいつも使っているお気に入りのアプリもあるでしょうが、 なんの設定もなく、すぐに使える次のパッケージを初期の設定作業用にとりあえずインストールしましょう。
- gnome-terminal
- otf-ipafont
- chromium
$ sudo pacman -S gnome-terminal otf-ipafont chromium
xmonadでのプログラムの起動は、「Alt + p」で呼び出される「dmenu」から行うことが出来ます。 dmenuは画面の一番上に現れます、コマンド文字列を打ち込むたびにインクリメンタルサーチが働き、 コマンド名が絞られます。また、補完も効きます。「chromium」や「gnome-terminal」をdmenuから起動して使いましょう。
なすべき設定とその方針の把握
startx等を利用して、自分の好きなウインドマネージャを使う場合、 X起動時にしておくべき初期設定も自分で面倒を見る必要があります。 例えば、Xの入出力、つまり、キーボードやマウス、タッチパッドの設定、モニタの設定などです。 また、これに加えて、Xそのものの設定ではありませんが、X上で「日本語の入力」を行えるようにするための設定を行う必要があります。
そこで、このノートでは以下のことを具体的に設定していきます。
- キーボード等に関する設定
- タッチパッドに関する設定
- 日本語入力メソッドに関する設定
- ディスプレイマネージャでのログイン
さらにおまけを少し追加します。
キーボード等に関する設定
setxkbmapによる設定
Xでのキーボードに関する設定をするためには、「setxkbmap」コマンドを使います。
必須の設定すべき内容として、まず、日本語キーボード、英語キーボードと言われるキーボードのレイアウトが何かを設定します。
-layout
オブションとして日本語の場合「jp」を渡します、英語なら「us」です。
$ setxkbmap -layout jp
更に、キーボードのcapsLockキーをコントロールキーやエスケイプキーに割り当てることが出来るオプションを利用できます。
設定の仕方は、-option
に、利用したいオプションを渡すだけです。
次の例は、capslockキーにコントロールを割り当てるオプションとctl+alt+BSの同時押しでXを終了するオプションを設定しています。
複数オプションは、カンマを使って一度に設定できます。
また、各設定は、別途コマンドを実行しても大丈夫です。
$ setxkbmap -layout jp -option ctrl:nocaps,terminate:ctrl_alt_bksp
オプションでよく使われるものは以下のとおりです。
オブション名 | 効果 |
---|---|
ctrl:nocaps | capsLockキーをctrlキーにする |
ctrl:swapcaps | capsLockとctrlキーを入れ替える |
caps:escape | casLockをESCキーにする |
caps:swapescape | casLockとESCキーを入れ替える |
terminate:ctrl_alt_bksp | ctl + alt + BSでX終了 |
ここで使えるオプションは他にもたくさんあります。
どのようなものがあるかは、/usr/share/X11/xkb/rules/base.lst
で定義されているので(「! option」と書かれた行以降のあたり)、
興味がある場合は直接、確認して下さい。
$ vim /usr/share/X11/xkb/rules/base.lst
setxkbmapの設定の効果は、セッション終了まで継続しますが、その効果は次のセッションに引き継がれません(勝手に設定が保存されないということ)。
では、どうするかといえば、
お気に入りのオプション設定が見つかったら、~/.xinitrc
にコマンドを転記して、
いつでもセッション初めに実行するようにすればOKです。
以下を雛形にして、自分の~/.xinitrc
を書き換えましょう。
....
# auto start
setxkbmap -layout us
setxkbmap -option ctrl:nocaps
setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp
nitrogen --restore &
# window manager
exec xmonad
xmodmapによるキーマッピング
さて、capsLockキーの入れ替え等、良くあるキーの入れ替えは通常、上述の方法を取ります。
しかし、Xでは、キーコードとキーシムのマッピングを単純に変更することが出来る方法があり、 こちらのほうが役に立つ場面がある(うちのノートPCではエンターキーがナンバーパットのエンターキーのキーコードにバインドされていた時に役立ちました。)ので、併記しておきます。
まずは、次のコマンドでxmodmapパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S xorg-xmodmap
現在のキーマッピングの様子は、次のコマンドで標準出力に出力されます。
$ xmodmap -pke
また、実際にX上で押されたキーのイベントやキーコードは、xevコマンドで確認することができます。 この2つを用いて、一般的なキー挙動と異なっているかどうかを確認することが出来ます。
$ xev
例えば、エンターキーを押すと、 他の一般的なキーボードではxevの表示でkeycode 36 でkeysym Returnと返るはずなのですが、 うちでは、keycode 104、keysym KP_Enterが返ってきます。
このような場合には、keycode 104を押したときにも、keysymとしてReturnが返るように、
~/.Xmodmap
を次のような内容で作成します。
keycode 104 = Return NoSymbol Return
この設定を反映させるには、以下のコマンドを実行します。
$ xmodmap ~/.Xmodmap
今使っている、.xinitrcは、前半部分に~/.Xmodmap
ファイルを自動的に読むこむ上述のコマンドと同じ部分があるので、本来は、Xを起動するたびに自動的にこの変更が設定されるはずなのですが、setxkbmapコマンドを使うとmodmapがデフォルトに戻ることがあるようなので、
うまく行かない場合には、setxkbmapの設定のあとに、xmodmapの行を追加してみましょう。
....
# auto start
setxkbmap -layout us
setxkbmap -option ctrl:nocaps
setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp
## setxkbmapの後に、xmodmap設定を行う
xmodmap ~/.Xmodmap
nitrogen --restore &
# window manager
exec xmonad
もっと詳しく
ArchWikiでXのキーボード(or キー)設定関係の主なところは以下のとおりです。
タッチパッドの設定
ノートパソコンの場合、カーソル移動やページスクロールにタッチパッドを使いますが、 初期設定では直感的操作に結びつかないこともあります。 特にタップででクリックするかどうかや指のスライド方向と画面のスクロール方向の違いは、 慣れているものと違うと、すごく大きなストレスになります。 そこで、タッチパッドの設定は早い段階で済ませてしまいましょう。
タッチパッドの設定はXのシステム側の設定ファイルとして設定してしまうほうが便利です。
タッチパッドの設定ファイル
/etc/X11/xorg.conf.d/30-touchpad.conf
ファイルを作成します。
$ sudo vim /etc/X11/xorg.conf.d/30-touchpad.conf
中身は以下のようにし(コピペでOK)、これを雛形にします。
Section "InputClass"
Identifier "libinput touchpad catchall"
Driver "libinput"
MatchIsTouchpad "on"
Option "Tapping" "on"
Option "TappingButtonMap" "lrm"
Option "naturalScrolling" "on"
EndSection
オプションの全貌を知りたい時は、「libinut(4)」で調べることが出来ます。 但し、マニュアルにあるオプションの全てが使えるわけではありません(タッチパッド以外も書いてある)。
タッチパッドは、xinputコマンドを使えば、ユーザー自身がその場で機能を変更することも出来ます。 また、libinputドライバではなくて従来のsynapticsを使うともっと沢山の設定が出来ることもあります。 より詳細を見たい場合のArchWikiは以下の通りです。
日本語入力環境の構築
日本語入力に関連するプログラムは、 割と頻繁に流行り(開発が活発かどうか)が変化します。 そして仕組みも複雑なので、あまり深入りせず、 その時期その時期で多くの人が使っていて情報の多いものを無難に使うのがコツだと思います。 一方、もっと、安定した日本語入力環境が欲しい場合は、X一般のアプリにインプットメソッドで入力するのではなくて、 emacsやvimの中で使える変換システムのほうが安定しているかもしれません。
というわけで、先日twitterでアンケートを取ったところ、 2021年春の時点では、数だけで見ればFcitxのユーザーが多かったので、これをインストールしてみます(色々な意見も聞けたのでおもしろかったです、参加者の皆さんありがとうございます。)。
Fcitx5のインストール
archlinuxのリポジトリには現在、Fcitxと、新しい系統のFcitx5の両方がありますが、Fcitx5をインストールします。 必要なパッケージは次の通りです。
- fcitx5-im
- fcitx5-mozc
以下のコマンドを実行して、インストールしましょう。 fcitx5-imはグループです、インストール時に選択肢が表示されますが、デフォルトのallで、全てインストールします。
$ sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-mozc
環境変数の設定とfcitx5の起動
インストールが完了したら、.xinitrcを編集して、以下のようにIMの項目を追加します。
....
# auto start
## key
setxkbmap -layout us
setxkbmap -option ctrl:nocaps
setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp
## wallpaper
nitrogen --restore &
## IM
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
fcitx5 &
# window manager
exec xmonad
ファイルの設定が終わったら、Xを再起動します。
configtoolで必須の設定
次は、fcitxの最低限の設定をダイアログを使って行います。 この設定を忘れると、日本語入力ができません。 以下のコマンドを実行して、fcitxの設定ダイアログを呼び出します。
$ fcitx5-configtool
左上に並ぶタブで「Input Method」が選択されていることを確認したら、
ダイアログの右側ペインの上の入力スペースにmozc
と入力します。
検索結果として、右側ペインに「Mozc」が出るので、その行をダブルクリックします。
「Mozc」が左側のペインに加わっていることを確認できれば、Mozcの登録は完了です。
次は、左上に並ぶタブで「Global Options」を選択してページを切り替えます。
一番初めの項目に「Trigger Input Method」があり、 何のキーでIMを起動するかを確認できます。 「add」、「remove」を使って調整し、 キー表示されているボタン状の部分をクリックすると、新しいキーの組み合わせを登録できます。
最後は、ダイアログ右下のOKを押して設定を確定したら、ダイアログを終了します。 その後、Xを再起動しましょう。
Xが立ちあがったら、xterm、gnome-terminal、chromiumの各アプリで、日本語入力が出来るかどうか確認して下さい。 IMの起動は、デフォルトで「Ctrl + space」です。
ディスプレーマネージャLightDMを使う
今のところ、linuxを立ち上げるとコンソールにログインプロンプトが出ていましたが、 LightDMと呼ばれるディスプレーマネージャを使って、グラフィカルなログイン環境を構築します。 必要なパッケージは以下の通り。
- lightdm
- lightdm-gtk-greeter
次のコマンドでパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S lightdm lightdm-gtk-greeter
グラフィカルログインに切り替える
インストールが完了したら、次のコマンドで実行して、lightdmのサービスをシステムに登録します。
$ sudo systemctl enable lightdm
次回システム起動時から、ログイン環境がグラフィカルログインになります。 早速、rebootコマンドでシステムを再起動しましょう。
$ sudo reboot
lightdmが起動時に読むファイル.xprofile
グラフィカルログインのダイアログからいつものユーザーでログインしましょう。 もしかしたら、起動時画面は真っ暗になっているかもしれません。 「alt + shift + Enter」でxtermが起動することで xmonadが起動していることを確認しましょう。
さて、先程までキーボードの設定や、日本語入力の設定、背景の設定も行ったはずですが、 lightdmからログインするとそれらの設定が効いていないはずです。 これは、lightdmが~/.xinitrcを読み込まないからです。
lightdmは、startxと違って、~/.xprofile
ファイルを実行時に読み込みます。
そこで、lightdmを使う場合には、実行時の処理を~/.xprofile
ファイルに書き換える必要があります。
この際、次の点で.xinitrcと異なることに注意します。
まず、xinitrcの前半部分で処理していた、.Xresourcesや.Xmodmapに関する読み込み処理を書く必要がありません。 lightdmが別途自動的にその処理を読み込んでくれます。
次に、windowmマネージャの起動コマンドは書きません。 実は、ディスプレーマネージャは複数のウィンドマネージャを切り替えて起動することが出来るので、 ウィンドマネージャは、.xprofileを実行した後、lightdm側が起動します。
というわけで、.xprofileには、.xinitrcに書き込んでいたものの内必要な一部分のみを転記すればOKです。 まずは、.xprofileファイルを作成します。
$ vim ~/.xprofile
.xprofileの内容を自分の.xinitrcから抜き出して以下の様にします。
# key setting
setxkbmap -layout us
setxkbmap -option ctrl:nocaps
setxkbmap -option terminate:ctrl_alt_bksp
# wallpaper
nitrogen --restore &
# IM
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
fcitx5 &
コンソールからのログインに戻す方法
さて、このグラフィカルログインは、いつでも好きな時にやめてコンソールからのログインに戻すことが出来ます。 グラフィカルログインをやめる場合は、次のコマンドを実行して、再起動すればOKです。
sudo systemctl disable lightdm
ここで、先程、.xinitrcから.xprofileに転記した部分を .xinitrcが.xprofileから読み込むように書き直しておきましょう。 そうすれば、.xprofile側で設定を一元管理できるようになります。 つまり、Xをlightdmで立ち上げても、xstartで立ち上げてもX初期設定は同じになります。
vim ~/.xinitrc
....
# auto start
source ~/.xprofile
# window manager
exec xmonad
ログイン画面をかっこよくする
ログイン画面が地味すぎるので、おしゃれにしましょう。 lightdmには、おしゃれにカスタマイズされた設定が幾つか配布されており、 その中でも「Litarvan's LightDM WebKit2 theme」が超おすすめでした。
archlinxuでは、AURにlightdm-webkit-theme-litarvanがあるので、これを次のコマンドでインストールします。
$ yay -S lightdm-webkit-theme-litarvan
しかし、現在はこのテーマが呼び出しているwebkit2gtkのバージョンが 2.36.7-1 -> 2.38.0-2へアップデートされて、上手く動かなくなっています。 なので、lightdm-webkit-theme-litarvanを動かすためには、古いバージョンのwebkit2gtkにダウングレードする必要があり面倒になっています。 (セキュリティ的にも問題が有る)
そこで、代替のgreeter候補として slick-greeterを紹介します。
GitHub - linuxmint/slick-greeter
A slick-looking LightDM greeter.
archlinxuでは、公式リポジトリにlightdm-slick-greeterがあるので、これを次のコマンドでインストールします。
$ sudo pacman -S lightdm-slick-greeter
インストールが完了したら、/etc/lightdm/lightdm.confを開いて、
[Seat:*]
項目で
greeter-session
の値をlightdm-slick-greeter
に書き換えます。
$ sudo vim /etc/lightdm/lightdm.conf
....
[Seat:*]
...
#greeter-session=example-gtk-gnome
greeter-session=lightdm-slick-greeter
.....
さらに、このgreeterの設定は、もちろん設定ファイルでもおこなえますが、lightdm-settingsというGUIアプリでも行うことができます。 archlinxuでは、AURにlightdm-settingsがあるので、これを次のコマンドでインストールします。
$ yay -S lightdm-settings
アプリlightdm-settingsの起動はroot権限が必要なので、sudo等を使って起動しましょう。
その他、良くある設定
必須ではないけれど、良くある設定をおまけとして紹介します。
サウンド設定
alsa-utilsパッケージをインストールして、音量の調整をします。 次のコマンドでインストールしましょう。
$ sudo pacman -S alsa-utils
インストールが完了したらalsamixerコマンドを実行します。
メインのミュートを外して(mキーを押す)、 音量を適当に調節します。
alsaは、linuxで何もしなくても使えるサウンドシステムですが、 alsa-utilsパッケージをインストールしないと、 起動時にいつも設定が初期化されて消音されます。 alsa-utilsには、設定を保存して次回立ち上げ時に復元するsystemctlのサービスファイルが入っており、 インストールすれば勝手にサービスを開始してくれます。 ですから、忘れずにalsa-utilsパッケージをインストールしましょう。
マウスカーソル
Xのデフォルトのマウスカーソルは、大きなバツ印です。 何処かで知らないうちに見慣れた矢印に設定し直されているかもしれませんが、 ここでは、おしゃれな「マウス」カーソルに変更します。
AURにあるonekoパッケージをインストールします。
$ yay -S oneko
インストール後、.xprofileに次の一行を追加します。
....
oneko &
....
IMの裏技
Xアプリケーションによっては、Fcitx5で日本語入力が立ち上がらないことがあります。 以下は、そんな場合のおまじないです。
但し、うまく行くとは限りませんし、何が起こるかわからないことに留意して行って下さい。
まず、.xprofileのIM設定を以下のように書き換えます。
.....
# IM
export GLFW_IM_MODULE=ibus
export GTK_IM_MODULE=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
fcitx5 &
GLFW_IM_MODULE
の行が追加されていることを忘れないで下さい。
そして、IMの値はibusにします。
ここまでの設定で、ターミナルエミュレータkittyでも日本語入力が出来るようになります。
さらにibusパッケージをインストールします。
$ sudo pacman -S ibus
ibusパッケージはインストールするだけでOK、設定はいりませんし、実行したりしてはいけません。ただパッケージをインストールするだけです。 これで、RStudio上でも日本語入力が可能になります。
もっとxmonadする
xmonadの沼に足をつけたい方は、ぜひ以下のサイトへ

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